Xperia XZ Premiumの内蔵ストレージ、供給は東芝とサムスン電子の2社。若干ながら性能差あり

16日より国内でも販売が開始されている、ソニーモバイルのXperia XZ Premiumですが、内蔵ストレージの供給は東芝とサムスン電子の2社が担当しているようです。

初期生産分の国内向け同端末(SO-04J)でも、内蔵ストレージの供給元が異なる個体が確認されています。

内蔵ストレージの供給元を調べる方法

Android Marshmallowまでは”SD Insight”を使用して比較的容易に内蔵ストレージの供給元を調べることができましたが、Nougatでは仕様変更により”SD Insight”が使用できなくなりました。
そのため、ターミナルアプリケーションやSCSIの詳細情報を閲覧できるアプリケーションなどから直接、内蔵ストレージの供給元情報にアクセスする必要があります。

ターミナルアプリケーションを用いた手順は以下の通りです。

1.ターミナルアプリケーション(Google Play ストア:Android Terminal Emulator)をインストールするなどして、端末にコマンド指示を出せる状態にする
2.”cat /proc/scsi/scsi”を入力、実行する

Screenshot_20170621-161647.png

内蔵ストレージの供給業者名と型番が表示されます。

ストレージ周りの仕様は同一

現在流通しているXperia XZ Premium (G8141/G8142/SO-04J)には、東芝の”THGAF4G9N4LBAIRB”を搭載した個体と、サムスン電子の”KLUCG4J1ED-B0C1″を搭載した個体が存在しています。どちらのチップもUFS 2.1規格に準拠したコントローラーを内蔵しており、MIPI M-PHYインターフェースのハイスピードモード”HS-G3″での2レーン接続に対応しているため、SoCであるSnapdragon 835とは理論上11.6Gbps(1450MB/s)でのUFS 2.1接続が可能となっています。

そのため、すべての個体でUFS 2.1規格に基づいた高度なセキュリティ、HS-G3 2レーンの高速なインターフェースが利用可能であることは間違いありません。

実際の性能差

体感できるほどの違いがあるかはともかく、価格.com上のスレッドにアップロードされている”Androbench (Storage Benchmark)“を用いて行われたベンチマークテストの結果や供給元情報のスクリーンショット、私の手元にあるSO-04J(東芝の”THGAF4G9N4LBAIRB”を搭載)のベンチマークテスト結果(以下画像)を見る限り、2つのチップでは傾向が異なることが分かります。

Screenshot_20170620-161255.png
連続書き込みを除くすべてのテスト項目で、東芝の”THGAF4G9N4LBAIRB”を搭載する個体の方が高いパフォーマンスを発揮している。

連続読み込みでは30MB/s前後、SQLiteを利用したデータベースのInsert/Update/Deleteでは倍近くの速度差がある項目も見受けられます。ランダム読み込み・書き込みでも若干ながら速度に差があるようです。

連続書き込みでは、サムスン電子の”KLUCG4J1ED-B0C1″を搭載した個体の方が高いパフォーマンスを発揮しています。

一方、”A1 SD Bench“を用いたテストでは、両個体とも読み込み:540MB/s前後、書き込み:210MB/s前後と同程度のパフォーマンスであることが分かっています。

Screenshot_20170621-114004.png
東芝の”THGAF4G9N4LBAIRB”を搭載した個体の”A1 SD Bench”スコア。
こちらのアプリケーションでは、サムスン電子の”KLUCG4J1ED-B0C1″を搭載した個体の方が良い成績を出すことも多い。

Xperia XZ Premiumでは、消費電力を抑えるため、カーネルレベルで書き込みのパフォーマンスが制限されています。
そのため、ソニーモバイル側で差異を少なくする等、多少の最適化は行っているのかもしれません。

Xperia XZでは東芝、サムスン電子、SK hynixの3社から内蔵ストレージの供給を受けていましたが、XZ Premiumでは今のところSK hynix製のストレージを搭載した個体は確認できていません。

まだ報告数が少ないため、今後スコアが大きく変わる可能性もありますが、部品供給先が異なる以上、内蔵ストレージに性能差があることは事実であると言えるでしょう。

スマートフォンの製造では、複数の部品供給先が確保されている場合が多く、高額な”おみくじ”となってしまうのは致し方ない状態ではありますが、採用部品の性能差が大きい場合は最適化を行う等、メーカーは購入者が不快な思いをすることがないようにしてほしいものです。

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